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長崎県美術館

最終日、飛行機までちょっとだけ時間が余ったので、長崎県美術館に行ってみた。

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私が訪れたときは常設展として鴨居玲展が開催されていた。割と好きな作家だったので、それを観ることに。鴨居玲は長崎が本籍なのだそう。常設展は1時間ほどで観るのにちょうどいい規模だった。

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建築は隈研吾さん。屋上からは長崎港が見渡せるとても立派な建物なのだけど、日曜のお昼なのに屋上には誰もいなかった…。展示室も人が少なかったし、大丈夫だろうか。レストラン・カフェも眺めがよく、料理もおいしそうだったのだけど、時間がなくて残念。

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ここのミュージアムショップはおみやげ品も充実していて、パッケージデザインもすてきな特産物がいろいろそろっていた。おみやげにBARAMONの「五島手延うどん」を買い込む。長崎デザインアワード2013の大賞を受賞しているだけあって、パッケージがとてもかわいい。

長崎旅行記はこれでおしまい。

 

長崎 器

長崎でもやっぱり、器を探してきた。

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本当は波佐見焼の窯元なども訪ねてみたかったのだけれど、思ったより移動時間がかかることから断念。出島にある器のお店「List」に行ってみた。

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出島史料館本館(旧出島神学校)のすぐ近くの、レトロな「日新ビル」の2階。お店の窓からこの建物が眺められて、とてもきれいだった。

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選んだのは波佐見のPebble Ceramic Design Studioのカップと、有田の山本亮平さんのお皿。器のほかに雑貨や洋服もあってとても素敵なお店だったのだけれど、ショップはもう2015年で終了で、今後は企画展とギャラリーとして運営されていくらしい。それもまた楽しい場所になるのだろうな。

長崎 日本二十六聖人記念聖堂(聖フィリッポ西坂教会)

教会の建築を目的に訪れた「日本二十六聖人記念聖堂(聖フィリッポ西坂教会)」。おそらく修学旅行でも訪れたと思うのだけど、大人になって訪れてみるといろいろ考えさせられる場所だった。

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建築は、日本にガウディを紹介したという今井兼次さんのもの。塔や壁の感じは確かにガウディ風。中の階段のコンクリートに穿たれた丸い色ガラスの窓はコルビュジェみたいだった。しかし日曜のミサが行われる前だったらしく、お邪魔してはいけない雰囲気だったので、すぐに退散。

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1597年、豊臣秀吉によるキリシタン禁止令により、宣教師6人と日本人信徒20人がこの丘で処刑されたという。中には12歳や14歳の少年もおり、14歳の少年だった聖トマス・小崎が母親に宛てた手紙は石碑にもなっていた。

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記念館もじっくり鑑賞した。弾圧のむごさに驚いたのはもちろんだけれど、信仰のために命を捧げるという、その行為にあらためて衝撃を受けた。意志薄弱で不信心な自分には絶対にできないし、申し訳ないが理解も賛美もしづらい。でも処刑された人たちは天国に行けると信じていたから、本望だったのだろうか。幸せってなんだろうか。宗教って…。

長崎 「海彦」

長崎の夜は、予約しておいた居酒屋「海彦」へ。

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料理はおまかせのみ。カウンターで、面白い大将とお話ししながらいただく。出てくるものすべておいしかったけど、特に印象的だったのは鯨。全く臭みがなくしっとり柔らかで、お肉のような力強いうまみ。鯨がこんなにおいしいものだなんて知らなかった!

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順番が前後するけど、お造り盛り合わせ。特に鯛とイカのおいしさに驚く。どちらも普段は特別好きなわけでもないのに…。食べたことのないような味の濃い鯛と、とろける舌触りのイカ。イカはコリコリしたものや、もちもちしたものは食べたことがあるけど、こんなにとろけるようなのは初めて。

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とてもみずみずしいあわびのお造り。(写りが良くないので小さくします)。ほかにナマコも今まで経験したことのないおいしさだった。うちわえびのお味噌汁や、鯛飯など、長崎ならではの料理も。

お酒は日本酒をおすすめのままにいただいた。地方はいろいろ。「今年は地元の酒はあまりいいのがない」と大将。途中でお水もお願いすると「そんな貧乏くさい飲み方するもんじゃない!」と怒りつつも出してくださる。すみません、九州の人ほど強くないもので…。

大将は料理とおいしいものが好きで脱サラされただけあり、唐墨やいろいろな調味料まで手作りしておられる。梅の酢味噌の作り方も「1回しか言わんからな」と教えてくださった。私は梅仕事をしたことがないのだけど、材料も青梅と白味噌と砂糖だけだし、梅の季節に作ってみようかしら。

我々が最後の客だったのだが、「うまいパン、食べるか?」と味見させてくださったのが、朝感激した「ブレッド・アー・エスプレッソ」のパンだった! オリーブを包んだパンだったけど、クープを入れずに作ってもらったという大将の特別仕様。一緒に出してくれた「五島牧場」のバターがまた良かった。お取り寄せしてみたいな。

はあ〜おいしかったし楽しかった。また長崎に行くときは必ず訪れたい。「ブログやら書くんなら絶対に書いといて」とおっしゃってたので書きますが、必ず前もって予約してくださいとのことです。

 

長崎「bread A espresso」

長崎で訪れた中で、忘れられないお店「bread A espresso」。

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パンとエスプレッソのお店で、味もとてもおいしかったのだけれど、何より印象的だったのはお店の雰囲気。ピンクがかった淡いグレーの壁の小さな店内には、古い石材のような素材のカウンターと、アンティーク風の木材でできたショーケースだけ。椅子も花も華美な装飾も一切ない、すっきりとしたシックな空間。古木風のドアも、吊り下げ型の照明も、一つ一つ大切に選ばれたのだろう。白いエアコンまでダメージ加工のペイントがしてあって、徹底した美意識を感じる。

パンは対面形式で、注文するとマダムが包んでくれる。このマダムがバリスタさんだそうで、会計をしながらコーヒーも淹れてくれる。イートインも可能なので、パンと一緒にカフェラテを注文してみた。確か岐阜のコーヒー豆屋さんのスペシャルティコーヒーを使っているそうで、その日のおすすめが黒板に記してあった。なみなみと注がれたカフェラテは香り高くて、とてもおいしい。

驚いたのはパンが盛られたお皿。作家ものの白い粉引きの台皿だった。粉引きは脆いし、油も染みるし、扱いがとても厄介。こんな忙しいお店で扱うのは本当に大変だと思う。でもそのざらりとした温かい風合いと、少し高さがある台皿は、このお店の空間とパンにとても良く合っていた。自分が良いと思うものだけを使っておられるんだろう。その心意気に感じ入ってしまった。

朝食をここで食べ終えて、その素敵な印象を噛み締めつつ歩いていると、夫が「明日の朝もここでいいんじゃないの」とぽつり。やっぱりそう思ったよね!

ということで2日連続で訪問。でもすごい人気店のようで長い行列ができていたから、2日目はイートインは断念。コーヒーをオーダーすると、パンの注文が停滞してしまうので…。

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たぶんこのお店で使われていたのと同じタイプのお皿(違う作家さんのかもしれないが)。このお店での経験に感激して買い求めた、川口武亮さんの粉引きの台皿。形がまるでステージのようで、料理をちょっとドラマチックに見せてくれる。

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2日目はおみやげに、ビターチョコたっぷりの「ショコラ」などパンをいろいろ買って帰った。右はヴィエノワ生地の丸いパンに、ホワイトチョコとマカダミアが入ったもの。同じ形・生地で、アールグレイ、キャラメルナッツなどのフレーバー違いがたくさんそろっていた。ほかにはハードなバゲットやカンパーニュ、ドライフルーツ入りの食事パンなど。デニッシュ類はあまりないようだった。確かに色とりどりのフルーツが乗ったデニッシュはこのお店に似合わないかも。

行列ができていたし、何だか写真を撮る気になれなかったので、あまりお店の雰囲気が伝わらないかもしれない。でもあんな素敵なお店にはなかなか出合えない。あのお店がある長崎の方を羨ましく思う。

長崎 軍艦島

今回の長崎の旅でとても楽しみにしていた軍艦島(端島)ツアー。関西にいたときから行きたいと思いながらなかなか訪れる機会がなかったので、念願叶っての訪問。

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軍艦島へのツアーはいくつかあって、時間も料金も似たりよったり。私はお隣の高島にも上陸できる「軍艦島上陸クルーズ」(3600円)にしたけど、別の会社のツアーでは実際に軍艦島の炭鉱で働いていた方がガイドをつとめておられたりするようだし、ほかのでも良かったかも。

天気が悪かったり風が強かったりすると上陸できないらしいと聞いていたので心配だったけれど、当日はとてもいい天気。とはいえ、去年の夏の台風の打撃が大きかったらしく、上陸して歩けるのはごく限られたコース。建物は外から見るだけで、中には一切入ることはできない。ガイドさんの語りは思い入れたっぷりで、やや浪花節っぽかったが面白かった。

 

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一応説明すると、軍艦島は明治時代から昭和にかけて開発された「端島炭鉱」の俗称。良質の石炭がとれたことから急成長を遂げ、1960年(昭和35年)には5000人以上が暮らし、世界一の人口密度を誇ったという。しかし石炭産業の衰退により、炭鉱は1974年に閉山、その後無人島になった。

上は明治34(1901)年ごろの端島(高島の石炭資料館の写真)。6回もの埋め立てを繰り返し、当初の3倍もの面積になったそうだ。

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外から見る限り、もはや人の暮らした気配はほとんど感じられず、廃墟というより遺跡のような趣。

右は島の最も高い位置にある、幹部社員の住宅。ここだけお風呂付きで間取りも少し広かったという。左上は「第二竪工入坑桟橋」。地底600mもの深さにある炭鉱へのエレベーターがあった場所。そのエレベーターはプロレスリングのように囲いしかなかったという! 左下のレンガの建物は総合事務所跡。共同浴場もここにあったそうな。

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大正5年築の30号棟。日本最古の鉄筋造のアパートだそう。

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長崎から運んできた真水を貯めていた貯水槽。島で真水はとても貴重なものだったという。

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ツアーは大盛況で、60〜70代が最も多かった。やっぱり世界遺産になったことですごく人気が出ているのだと思う。これまで長い間打ち捨てられてきた場所が、にわかに晴れがましい脚光を浴びている様子は、なんだか少し不思議な感じもした。

長崎 序

12月に長崎に行ってきた。訪れたのは、中学校の修学旅行以来。

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路面電車の走っている街は素敵だなと思う。道が広くて、のんびりとした表情。120円という運賃の安さにもびっくり。こんな古い電車が現役で活躍しているのもいい。

おいしいものもいっぱい!

名物のちゃんぽんも食べてみた。吟味の結果「紅灯記」というお店を選んだが、これが大当たり。スープがとてもおいしかった。時季的なこともあるだろうけど、小さな牡蠣が入っている。「小粒だけどいいお出汁が出るんです」とマダム。名物のネギソバも食べてみたかったな。

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グラバー園にも一人で訪れて、写真を撮りまくる。洋館で結婚式を挙げている方たちも見かけた。

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今回も何冊か長崎ガイド本を買ってのぞんだが、良かったのはこちら。
「ナガサキ インサイトガイド」(企画・制作:ナガサキベイデザインセンター)

グラフィックデザイナーの岡本一宣さんが作られただけあって、ブックデザインも素敵だし、歴史や風俗についてもまとまって載っているので、あらかじめ読んでおくとより観光の際の興味が深まった。

 

ねこさんも何匹か見かけたけど、本当に尾曲がり猫ばかりだった!

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街がきれいで、おいしいものも多くて、とても素敵だった長崎。また訪れたいなあ。