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盛岡 おみやげ編

盛岡へ寄った目的の1つは「釜定」の組鍋。すっきりモダンなデザインで、すき焼きにもぴったりなのでほしくなったのだが、オンラインショップは入荷未定というところも多かった。お店ではすぐ買えるというウワサを聞いて、この機会に行ってみようと思ったのだ。

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実際、お店を訪ねるとすぐに出していただけた。重かったけど、帰宅日に合わせて三田から猪肉を取り寄せていたので、がんばって持って帰ることに。家に帰ったらさっそくお店で教わったとおり鍋ならしをして、牡丹鍋に。(よく考えたら土鍋で事足りたが)

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組鍋がいいなと思ったのは、お肉などをコンロで焼いて、表面に焼き目がついたら鍋ごとオーブンに入れられるところ。肉のローストやハンバーグなど、オーブン調理の肉料理はこのパターンが多いので重宝。

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もう1つのお目当ては「光原社」。ずっと前から行ってみたかったお店。全国の民藝の器や家具が並ぶお店で、歴史を感じさせる風格ある建物や、店員さんの制服が素敵だった。

喫茶室の「可否館」やお向かいの「モーリオ」にも訪れた。名物のくるみクッキーをおみやげに。ちなみに組鍋はモーリオでも販売されていた。

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海外の民芸品やアクセサリーを扱う光原社の「カンパネラ」でみつけた、インドの鳥のブローチ。盛岡でインド製のものを買うのも不思議な気がしたけど、お手頃でかわいかったので…。IMG_0066

優しい表情のペルーのアルパカの人形と、白目をむいてる遊牧民の少年の指人形も。

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地酒もぜひ買って帰りたいと思い、ネットで調べたところ、カフェ「carta」の近くに「ワインとチーズの店 よしだ屋」というよさげなお店を発見。訪れてみると、地元産のワインやビールがたくさんそろっていて大当たり。

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岩手「高橋葡萄園」のミュラートゥルガウとリースリング・リオンを購入(まだ飲んでない)。このほかベアレンの地ビールなども買い込んでホクホク。買ったお酒は配送していただけたし、遠方からの注文も受けてくださるらしい。

短い滞在だったけどとても楽しかった盛岡。今度は春か夏に訪れて、ぐるぐる歩いて回りたいな。

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仁城義勝さんの小鉢

鍋料理の取り皿として、この冬とても重宝した仁城義勝さんの漆の小鉢。小田原の「菜の花 暮らしの道具店」で購入したもの。「菜の花」は、年数回の箱根のお仕事のたびに必ず立ち寄る大好きなお店。

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鍋用の取り皿、当初は土もので探していた。お店中を何周かしたのだけれどコレというものがなく、お店の方に相談したところ「漆器はいかがですか」とお勧めしていただいたのだ。折しもこの日は仁城さんと息子の逸景さんの企画展が始まったばかり。たくさんの漆器が並んでいたが、2つ必要なので予算オーバーだなーと思っていた。

でも、木だから持つ手に熱が伝わりにくいこと、鍋物だけではなく汁椀や小鉢として毎日のように使えることなど、お店の方のお話を伺ううちに、だんだんほしくなり…。何よりこのすっとした直線的な形のモダンさに惹かれ、購入を決めた。

仁城さんは岡山の漆作家さん。木の器を作るところから漆を塗るところまでおひとりでされている。漆器は分業制をとっていることが多いので、このスタイルは珍しいのだそう。

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実際、使い心地もとても気に入っている。お味噌汁などにはやや浅すぎるけど、鍋物にはこの浅さがちょうどいい。そして軽くて、熱くならないから持ちやすい! 鍋物には分厚い土ものというイメージがあったけど、木の器の方が使い勝手がいいなと実感。木肌の見える仕上げもどこかカジュアルで、気負わず使える。

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肉団子はおいしいスープが出るのがいい。これはウー・ウェンさんのレシピで、豚肉団子の鍋。豚肉団子を焼き付けてから鍋仕立てにするもの。粒マスタードを水で溶いてごま油を混ぜたものをかけて食べる。このタレ、そのままで味見したら全然おいしくないのに、この鍋に加えるととてもおいしい。どうしてこんなの思いつくのかしら…。

ぼちぼち鍋のシーズンも終わり。暖かくなったら、どんな料理に使おうかな。

 

 

長崎 器

長崎でもやっぱり、器を探してきた。

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本当は波佐見焼の窯元なども訪ねてみたかったのだけれど、思ったより移動時間がかかることから断念。出島にある器のお店「List」に行ってみた。

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出島史料館本館(旧出島神学校)のすぐ近くの、レトロな「日新ビル」の2階。お店の窓からこの建物が眺められて、とてもきれいだった。

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選んだのは波佐見のPebble Ceramic Design Studioのカップと、有田の山本亮平さんのお皿。器のほかに雑貨や洋服もあってとても素敵なお店だったのだけれど、ショップはもう2015年で終了で、今後は企画展とギャラリーとして運営されていくらしい。それもまた楽しい場所になるのだろうな。

山口浩美さん 氷菓文の器

輪島を訪れたときギャラリーで見かけて、すっかり魅了されてしまった、山口浩美さんのうつわ。

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漆器、特に蒔絵の施された輪島塗というと、やはり特別な器というイメージがあった。豪華でかしこまった、贅沢なもの。でもその山口さんの漆器は、とてもモダンだった。蒔絵がとてもかわいらしくて、詩的な雰囲気が漂う。それまでそんな漆器を見たことがなかった。でも私にとってはぱっと手を出せる価格ではなかったので、ため息をついて眺めながら、そのときは諦めることに。

しかし帰宅してからもずっと、その器が頭から離れなかった。山口さんが東京の百貨店で個展を予定されているという噂を聞いて、めぼしい百貨店のサイトをたびたびチェック。数カ月越しで、漸く再会することができた。

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張り切って初日に出かけたので、嬉しいことに山口さんともお話しすることができた。もうひとつ、とても素敵な盃(高台が付いた小皿)にも惹かれて、大いに迷う。山口さんにも色々とアドバイスして頂き、やはり最初に一目惚れした器に決定。

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つたない写真であまり良さが伝わらないかもしれないが…。この器は「氷菓文」という、琥珀羹やパート・ド・フリュイのような砂糖菓子に着想を得た文様だそう。小さな四角形の蒔絵が宝石のようで、光の当たる角度で色や輝きが変わり見飽きることがない。螺鈿の貝材の違いだけではなく、裏に銀箔を貼ったりして、違いが出るようにしているとおっしゃっていた。

山口さんご自身から、器に込めた想いや使い方を教えていただけたのも良かった。後日、山口さんから素敵なお手紙もいただいて感激。

yamasanもとはデザートカップとして作られたものだそうなので、朝、ヨーグルトを食べるために毎日のように使っている。すぐに洗って拭きあげる余裕のある日に限るけど。

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冒頭の写真は文様にちなんで、名古屋の花桔梗というお菓子屋さんの「シャンパン寒氷」という寒天菓子を合わせてみたもの。仙台の冬限定のお菓子「霜ばしら」を盛ってみたり。

器として使うときも、ただ置いてあるだけでも、目にするたびに幸せな気持ちになれる。そんなふうに思えるものってそうはない。ずっとずっと大事に使っていこうと思う。

六本木、2つの展覧会 と器

お仕事で東京に来た友人のお誘いで、一緒に展覧会へ。国立新美術館で開催中の「ニキ・ド・サンファル」展と、森美術館ではじまったばかりの「村上隆の五百羅漢図展」を観てきた。

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村上隆は好きでも嫌いでもないのだけど、この展覧会はそんな私でもとても楽しめた。五百羅漢図は羅漢一人ひとりの造形が細かくかつ面白く、ツボに入った友人はしばらく笑いが止まらなくなっていた。

これまであまりイメージがわかなかった、村上の工房システムの様子が垣間みれたのも良かった。日本中の美術大学から大勢のスタッフを集め(村上曰く「スカウトキャラバン」)、200人以上のスタッフでこの作品を作り上げる様子が膨大な資料とともに展示されている。特に今回は時間的制限が厳しかったそうで、24時間のシフト制で凄まじい緊張感のもと制作されたことが伝わってきた。この作品が生まれるもとにもなった美術史家・辻惟雄との「芸術新潮」の連載の展示もとても面白く、1つ1つじっくり観てしまう。

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一方のニキ・ド・サンファル。箱根の彫刻の森美術館などで「ナナ」シリーズの太った女性の彫刻をみるたび「セルライトすごそう」くらいにしか思っていなかったのだけど、まとまった作品を観たのは今回が初めて。精神疾患の療養のために制作していた初期の作品などは素敵だと思ったけど、全体を観てみて、私はやっぱり好きじゃないなという結論に。しかしニキがあんなにすごい美人とは知らなかった。

 

国立新美術館での意外な収穫だったのが、地下ミュージアムショップ「スーベニア フロム トーキョー」で行われていた「すこし背筋を伸ばす。良い器がたくさんあった…。

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これは横山 拓也さんの粉引きの板皿。私のまずい写真では全然良さが伝わらないのだけど…。

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細かく入った繊細な貫入が美しくて、ずーっと見ていたくなる。貫入の入り方で1枚ずつ表情が異なるので、とお店の方が4枚出して下さって、見比べながら選んだ。友人も一緒に選んでくれて、2人とも同じものを選んだことがとても嬉しかった。

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これは田鶴濱守人さんの黒錆のお皿。秋になって、土っぽいものがほしいなと思っていたので。

実際に使ってみるとざらりとした風合いが温かくて、予想以上に気に入っている。使う前にお湯で温めれば保温性も良い。

ほかにも境 知子さんの真鍮の取手がついた急須など、素敵な器ぞろい。また行ってしまうかもしれない…。

 

 

輪島「蔦屋漆器店」

ラトリエ・ドゥ・ノトのシェフにご紹介いただいて、「蔦屋漆器店」へ。何か塗り物は買って帰りたいと思っていたので、ワクワク。

モダンで温かみのある、素敵なギャラリー。建具まで漆塗りで、さすがだなあと感服する。

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レストランの方たちもおっしゃってた通り、本当に気さくで素敵な奥さま。お店の商品をいろいろと見ながら、使い方も教えてくださった。「おなかはいっぱいでしょうから」とほおずきとお茶を出して下さって(もちろん漆器!)、粋なお心遣いに感激する。さまざまな漆器をふだんの食卓に用いておられる写真もたくさん見せていただいた。お話が楽しくて、ずいぶんと長居してしまったように思う。お椀1つだけしか買えなくて申し訳なかった…。

このお椀は「溜(ため)塗り」の器。赤でもない黒でもない茶でもない、奥行きのある微妙な色合いが気に入って選んだ。使い込むうちにだんだん色が変化するのだという。口径が少し広がっていることで、汁物が飲みやすいところも気に入っている。

今回知ったのが、作家さんのお店で漆器を買うとのちのち修理もしていただけるということ。「全く違う色に塗り直すこともできますよ」とご主人。

毎年冬には東京ドームで行われる催事にも出展されているそうなので、そちらにもうかがいたい。良い漆器を少しずつそろえていけたらいいな。

 

金沢 うつわ編

金沢でも器をたくさん買ってしまった。

まず、夫婦で大好きな中町いずみさん。金沢の作家さんなので楽しみにしていた。

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とはいえ思ったほどは見かけず、右の器を「福光屋ひがし」で見かけたので慌てて購入したのだけど、ちょっと後悔。後で訪れた「ギャラリーアルトラ」にたくさん作品があったから!

アルトラはほかにも素敵な器がたくさんあって、ギャラリーのお姉さんも親切だった。金沢に行ったらまたぜひうかがいたい。

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ガラス作家・辻和美さんの「factory zoomer」にも行って、「モウモウ」と「ツブツブ」のおちょこを購入。

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これは「ギャルリノワイヨ」で。森岡希世子さんという金沢の作家さんの白い磁器。とても薄くて、マットな質感が独特。左は酒器にと求めたのだが、水切れも良くとても気に入っている。

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写真の色が変だけど、九谷焼のお店で買った小皿。伝統柄を復刻したものだが、シールものなのでとてもお手ごろ。500〜800円くらい? もしかしたら横浜のデパートにも売ってるかも。

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これは「金沢古民芸会館」で購入した九谷窯変のぐい呑み。箱書きによると谷口勇さんという作家さんのもの。そんなに古いものではなさそう。

この金沢古民芸会館はとにかく広くて、いろんな意味で骨董市そのもののようなお店。お店の方も昔から骨董市でよく見るタイプのおじさん。広い場所におびただしい商品が山積みになっていて楽しいんだけど、やはり5客セット売りが多いし、値段もよくわからないものが多いので、私は一度行ってもう満足。何より交通の便がネック。でも遠くから車で買い付けに来る飲食関係の人も多いのだそう。

金沢は以上。輪島へ続きます。