Monthly Archives: November 2015

マノアの滝と植物園

ハワイ大学の植物園「ライオン・アーボリータム」に行ってみたくて、THE BUSでマノアへ。山に入るまでは今日はいい天気かなと思っていたのだけど、山に近づくにつれてどんどん雲行きが怪しくなっていった。マノアのバス停についたらとうとう雨が。IMG_9702

雨は結構な勢いで降ってくるし、一向に止む気配がない。もう帰ろうよと言う夫のお尻を叩くようにして植物園へ。途中にあったスナックショップで、ゴミ袋に穴をあけた風な非常用カッパを調達。

植物園は基本的には無料なのだけど、1人5ドル程度の寄付が推奨されている。オフィスに立ち寄り、寄付金を支払ってコースの説明を受ける。我々が訪れた時は一部の木を伐採中で、立ち入り禁止区域が設けられていた。「滝まで往復するとだいたい1時間半くらい。そんなにハードじゃないから大丈夫だよ」というおじさんの笑顔にちょっと安心。どしゃぶりの中、森に入った。

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見たこともないような熱帯の植物がのびのびと枝葉を広げる森。遠くでは鳥の鳴き声がする。見上げると、張り巡らされた葉っぱをつたって、雨粒がスローモーションのように落ちてくる。不思議な感覚に陥りながら、誰もいない森をひたすら歩く。

無事滝を見て戻ってくると、何だか力が湧いてきて、せっかくなのでマノアの滝も見に行ってみようか、と歩き始めた。

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こちらは植物園より視界の開けた場所もあり、より大きな山のエネルギーを感じられた。巨大な木を覆い尽くすようにびっしり草が生い茂っている光景は、足を止めて眺めずにはいられない。

恐らくふだんはもう少し人が多いのだろうけど、悪天候のせいか人も少なく静かだった。こちらも往復で1時間強ほどで、比較的ラクなコースだと思う。

後で調べるとマノアは雨の多い地域だから、雨具は必須なのだそうだ。山を歩くことを考えると、傘よりカッパの方が良いと思う。何より靴。私はお気に入りのスニーカーを泥だらけにしてしまった。雨にも強いトレッキングシューズなどがあればいいかもしれない。

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ハワイ旅行 食

ハワイのご飯についてはあまり良い評判は聞いていなかったので、期待もしていなかった。一度だけ良いレストランに行ってみようかと訪れた「Morton’s」のお肉が今回のベスト。今まで食べたことがないくらい味わい深い赤身肉で、アメリカの牛肉をなめててごめんなさい、という気持ちに。

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(照明が暗くて写真が良くないのだけれど)我々が頂いたのは「Center-Cut Filet Mignon」。これで200gくらい? プライムリブアイとかポーターハウスステーキとかは500g以上あって、1人で食べきれなさそうなのでフィレにしたのだけど、シェアもできたみたい。食べきれない分は持ち帰らせてくれるようだったし。

焼き加減をレアでオーダーしたらすごく誉められた。どの店員さんもとてもフレンドリー。

ワインはグラスでもいろいろそろっていて、リーズナブルでおいしかった。我々が飲んだのはFrancis Ford Coppolaの「Votre Sante Pinot Noir」と、Layer Cakeの「’The Beast’ Cabernet Sauvignon」。コッポラはともかくレイヤーケイクは知らなかった。カリフォルニアのワイナリーらしい。

高級ステーキハウスはワイキキにいくつかあるみたいだけど、ルースクリスやウルフギャングは日本にも支店があるみたいなのでモートンズにした。まあここもシカゴ発祥で全米にチェーン展開しているようだけど。でもとてもおいしかったので、またアメリカを訪れたら食事してみたい。

あとは、何せ初ハワイなので、有名どころもいろいろ行ってみた。

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ハウツリー・ラナイのエッグベネディクト。一度行けば満足。ロケーションもそんなにいいかな?

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レナーズ。ふむふむ、これが有名なマラサダか。ぬいぐるみちょっと欲しかった。

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ノースショアにも行って、マッキーズのガーリックシュリンプも。バターガーリックはおいしかったけど、夫はオリジナルを頼んでしまって大失敗。単なる茹で海老のケチャップ添えだったので…。でもとにかくお店のお姉さんが怖かったという印象しかない。 ノースショアでは野良ニワトリやねこちゃんも発見。

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マノアでは「MORNING GLASS COFFEE+CAFE」も訪れた。スターバックスの創業者の1人が始めたというカフェ。カフェラテを飲んだのだけど、飲みながらおいしい!おいしい!と何度もつぶやいてしまう。おなかが空いてなくてフードが食べられなかったのが残念。公式サイトによるとワードセンターの近くのギャラリー「FISHCAKE」にも支店ができたそうで、そのギャラリーも良さげだったので行ってみたかったんだけど、とうとう時間がなかった。

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ホテルの近場ということで、アラモアナセンター周辺に食事に行くことが多かった。上は「PHO SAIGON」というベトナム料理店。野菜たっぷりで疲れた胃には有難かった。下左は「BREAD+BUTTER」というおしゃれなカフェ。我々はマフィンとコーヒーで朝ごはんにしたのだけど、夜はワインとタパスで軽く食事もできるみたい。コーヒーもおいしかった。下右はアラモアナセンター内の「The Pineapple Room」のロコモコ。有名シェフのアラン・ウォン氏のレストランということで一応行ってみたのだけど、特に感心はしなかった。ほかにモートンズと同じ並びの「Longhi’s」にもディナーに行ったのだけど、味はやっぱりアメリカン。景色が良いので朝食がいいのかも。

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「The KAHALA」にも朝ごはんを食べに行った。ここはもう別世界! 静かで穏やか、青い海がキラキラ輝いていて、楽園ですかここは!という感じ。 天気のせいもあるのかもしれないけど、個人的にはここのビーチがいちばん印象に残った。次にハワイに行くことがあったらぜひここに連泊して、どこにも出かけずこのビーチを満喫したい。それにはお金貯めなきゃね…。

ハワイ ヒルトンの花火

beach「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート‎」は、ビレッジというだけあって村のような規模。金曜日だったので、花火を目当てにここに決めたのだけど、人であふれかえるフロントやプールを見て「こりゃ来るところ間違えたかな」と思った。でもみんなが浮かれていて、悪意のある人なんてまるでいなさそうな雰囲気。こちらも楽しくなってしまう。

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庭の池には鯉や鴨も。

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花火を間近で見てみたかったので、レインボータワーのオーシャンビューの部屋に。1泊だけだし…(フロントでOnly one night?と何度も念を押された、恥)。絵はがきみたいな風景が広がっていて、ラナイから海を見ているだけでずっと過ごせる。

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花火の打ち上げ時刻が近づくと、たくさんの人がホテルにやってくる。みんなそわそわ、浮き足立った様子。我々も売店で食料を買い込んで、ラナイでお酒を飲みつつスタンバイ。

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花火の迫力は圧倒的。思わず涙が出てしまう。まさか自分が花火で泣くとは思わなかった。

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時間にすると10分ほどだけど、とても貴重な体験だった。このホテルに滞在している人だけではなく、ほかのホテルの滞在者や地元の人たち、たくさんの人々がこの花火を楽しみにしている。何十年間も毎週打ち上げ続けているなんて、すごいことだと思う。

 

ハワイ旅行

10月にハワイ(オアフ島)に行ってきた。恥ずかしながら、初ハワイ。

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私が訪れたときは、異常気象なのか雨期に入りかけていたからなのか、ずっと曇りがちで蒸し暑かった。日本の夏に逆戻りしたようで、夏が嫌いな私は最初のうちかなり不機嫌に。

オアフ島はどこに滞在するかで印象が大きく変わりそう。今回も夫の仕事に便乗した旅行だったので、前半はその仕事に便利なアラモアナセンター近くのホテルに滞在。海から少し離れているので、楽園っぽい感じが薄かった。仕事が終わった後1泊だけヒルトンに移ったのだけど、全く雰囲気が違う! やっぱりビーチ近くでないとハワイの醍醐味は味わえないなあと実感。

ツリー

日本とは全然違うハワイの植生もとても興味深かった。特にバニヤンツリーの生命力はぞっとするくらい。枝から「気根」を出して、それがまた地面に根を張って、どんどん大きくなっていく。ワイキキビーチ周辺にひときわ大きなバニヤンツリーがあったのだけど、ただならぬ霊気が漂っていて、とてもカメラを向ける気になれなかった。

鳥たちがとても人懐っこいのにも驚いた。小型の鳩をたくさん見かけたけど、人が近づいても全く逃げない。これはアラモアナビーチパークを散歩していて出合った鴨ちゃん。

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立ち止まって見ていたら、よちよちと近づいてきた。餌付けされているのかな? 何も持っていなくて申し訳なかった。

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お付き合いで出席したバンケットで、ポリネシアンカルチャーセンターの人たちによるショーも観ることができた。最後には火を食べちゃうの。ショーの司会の女性が「昔々タヒチの人々は、星を頼りに船を漕ぎ、ハワイにやってきたのです…」とおっしゃっていた。とてもロマンチック。

初ハワイだけど、またしばらくは訪れることもないだろうから、少しずつ記録しておこうと思う。

六本木、2つの展覧会 と器

お仕事で東京に来た友人のお誘いで、一緒に展覧会へ。国立新美術館で開催中の「ニキ・ド・サンファル」展と、森美術館ではじまったばかりの「村上隆の五百羅漢図展」を観てきた。

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村上隆は好きでも嫌いでもないのだけど、この展覧会はそんな私でもとても楽しめた。五百羅漢図は羅漢一人ひとりの造形が細かくかつ面白く、ツボに入った友人はしばらく笑いが止まらなくなっていた。

これまであまりイメージがわかなかった、村上の工房システムの様子が垣間みれたのも良かった。日本中の美術大学から大勢のスタッフを集め(村上曰く「スカウトキャラバン」)、200人以上のスタッフでこの作品を作り上げる様子が膨大な資料とともに展示されている。特に今回は時間的制限が厳しかったそうで、24時間のシフト制で凄まじい緊張感のもと制作されたことが伝わってきた。この作品が生まれるもとにもなった美術史家・辻惟雄との「芸術新潮」の連載の展示もとても面白く、1つ1つじっくり観てしまう。

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一方のニキ・ド・サンファル。箱根の彫刻の森美術館などで「ナナ」シリーズの太った女性の彫刻をみるたび「セルライトすごそう」くらいにしか思っていなかったのだけど、まとまった作品を観たのは今回が初めて。精神疾患の療養のために制作していた初期の作品などは素敵だと思ったけど、全体を観てみて、私はやっぱり好きじゃないなという結論に。しかしニキがあんなにすごい美人とは知らなかった。

 

国立新美術館での意外な収穫だったのが、地下ミュージアムショップ「スーベニア フロム トーキョー」で行われていた「すこし背筋を伸ばす。良い器がたくさんあった…。

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これは横山 拓也さんの粉引きの板皿。私のまずい写真では全然良さが伝わらないのだけど…。

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細かく入った繊細な貫入が美しくて、ずーっと見ていたくなる。貫入の入り方で1枚ずつ表情が異なるので、とお店の方が4枚出して下さって、見比べながら選んだ。友人も一緒に選んでくれて、2人とも同じものを選んだことがとても嬉しかった。

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これは田鶴濱守人さんの黒錆のお皿。秋になって、土っぽいものがほしいなと思っていたので。

実際に使ってみるとざらりとした風合いが温かくて、予想以上に気に入っている。使う前にお湯で温めれば保温性も良い。

ほかにも境 知子さんの真鍮の取手がついた急須など、素敵な器ぞろい。また行ってしまうかもしれない…。

 

 

家で使うスパイスと、マイクロプレイン

自由が丘の雑貨屋さんで、パッケージに惹かれてつい買ってしまったスパイス。

スパイス

クミンはまだストックがあるし…と思って一度は諦めたのだけど、1カ月後に見てもまだほしかったから、ついに購入。かわいいだけじゃなくてオーガニックだし…と自分に言い訳しつつ。

クミンシードはわが家では必須のスパイス。カレーだけではなく野菜料理によく使う。一番良く作るのが人参のグラッセ。乱切りにした人参を、塩少々と大さじ3くらいの水、オリーブオイルとともに厚手の鍋に入れ、蓋をしてごくごく弱火でじっくり火を通す。仕上げにクミンをぱらぱら。クミンは人参との相性がとても良いので、人参のサラダに加えてもおいしい。

あとは太めに切った千切りキャベツを塩揉みして水気をしぼり、クミン、塩こしょう、白ワインヴィネガー、オリーブオイルと合えたサラダも美味。キュウリの塩揉みを無糖ヨーグルトとクミンで和えたギリシャ風サラダも付け合わせに良い。

牛、豚、鶏のほかラムなど肉のソテーにも非常に合うし、何より味の印象ががらりと変わる。こんな調子で使いまくるので、ひと瓶すぐにカラになってしまう。

 

もう1つのわが家で欠かせないスパイスは、ホールのナツメグ。ナツメグは、ホールとパウダーとは全く別もの。一度ホールを使うともうパウダーには戻れない。

京都ではいくつか売っているお店があったんだけど、横浜に来てからデパートや輸入食料品店などをかなり探し回ってもパウダーしか売ってなかったので、もう諦めてネットで購入している。右は藤沢に行ったとき、磯淵猛さんの紅茶専門店「ディンブラ」で見つけて買った殻付きのもの。

ナツメグ

何に使うかというとホワイトソースの料理やハンバーグなど挽肉料理。一番よく使うのはグラタン・ドーフィノワ(芋グラタン)。皮をむいたメークインを薄切りにして、生のままグラタン皿にうろこ状に並べ、塩こしょうをしてナツメグを削り、牛乳・生クリーム(2:1で100ccほど)を注ぎ、チーズをかけて190度のオーブンで30分ほど火を通す。

牛乳で芋を煮てから焼くレシピもあるけど面倒なので生のままオーブンで調理している。だからぐつぐつ煮立ってからかなりしっかり火を入れないといけないのだと最近になって気がついた…。グラタン皿にニンニクの断面をこすりつけておくという工程もあって、律儀にそうしていたけど、実は忘れてもあまり違いがよくわからない。

しかしグラタン・ドーフィノワにナツメグを削って入れると入れないとでは大違い! すごく大人っぽい、手をかけたような味になる(滅茶苦茶かんたんなのに)。でも使う量はほんの少しだけ。調子に乗って入れすぎるとおいしくなくなってしまう。

あわせて必要なのがマイクロプレインのゼスターグレーター。

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かれこれ7〜8年ほど前、「京都ネーゼ」というイタリアンのシェフに分けて頂いて以来、手放せなくなったもの(当時はあまり売ってなかった)。まずチーズが驚くほどふわっふわにおろせるし、レモン・柚子など柑橘類の皮やショウガもほしい分だけおろせるし、ナツメグなどのスパイスやチョコレートもおろせる。しかも普通のおろし金と異なり、洗うのがとっても簡単! ステンレスなので匂いもつきにくい。わが家ではないと困る台所道具だ。

輪島「蔦屋漆器店」

ラトリエ・ドゥ・ノトのシェフにご紹介いただいて、「蔦屋漆器店」へ。何か塗り物は買って帰りたいと思っていたので、ワクワク。

モダンで温かみのある、素敵なギャラリー。建具まで漆塗りで、さすがだなあと感服する。

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レストランの方たちもおっしゃってた通り、本当に気さくで素敵な奥さま。お店の商品をいろいろと見ながら、使い方も教えてくださった。「おなかはいっぱいでしょうから」とほおずきとお茶を出して下さって(もちろん漆器!)、粋なお心遣いに感激する。さまざまな漆器をふだんの食卓に用いておられる写真もたくさん見せていただいた。お話が楽しくて、ずいぶんと長居してしまったように思う。お椀1つだけしか買えなくて申し訳なかった…。

このお椀は「溜(ため)塗り」の器。赤でもない黒でもない茶でもない、奥行きのある微妙な色合いが気に入って選んだ。使い込むうちにだんだん色が変化するのだという。口径が少し広がっていることで、汁物が飲みやすいところも気に入っている。

今回知ったのが、作家さんのお店で漆器を買うとのちのち修理もしていただけるということ。「全く違う色に塗り直すこともできますよ」とご主人。

毎年冬には東京ドームで行われる催事にも出展されているそうなので、そちらにもうかがいたい。良い漆器を少しずつそろえていけたらいいな。