Monthly Archives: July 2015

VOX SPICE

いつも胡椒は、黒の粒胡椒をミルで挽いて使っている。初めて挽きたての黒胡椒を味わって、パウダーの胡椒との違いにびっくりしてからの習慣。

そのとき以来、久々に黒胡椒の味に衝撃を受けたのが「VOX ORGANIC SPICE」のもの。

vox

口にするものにオーガニックとうたってあると、割と反応してしまうたちである。私は子どももいないしもう中年、健康でいたい気持ちはあるけれど、意思が弱く全くストイックになれない。そんな私でもオーガニックに反応するのは、何より「おいしいから」。

でもオーガニックなら何でもいいわけではないみたい。以前も別のオーガニックの胡椒を使ったことはあるけど、特に違いがわからなかった。オーガニック商品は割高だし、味の違いが感じられないなら別にいいかと、どこでも買える普通の粒胡椒に戻っていた。

VOX SPICEは、おしゃれな生活雑貨店などでもちょくちょく見かけていたもの。ファッショナブルなだけの商品かと見くびっていたのだけど、近所の成城石井にもあったので、気まぐれに買ってみることに。使ってみて、その香りにびっくり! いつもの胡椒と明らかに違った。ビオワインにもおいしいものとそうでないものがあるように、一口にオーガニックといってもいろいろあるんでしょうね。

以前に買っておいしかったヴァニラビーンズも、今回調べたらこのVOXのものだったと判明。

おしゃれな瓶入りもあるけど、わが家はスパイス入れがあるので袋入りを買っている。3袋や5袋でメール便で送ってもらえるネットショップもあった。これなら切らす心配もなさそう。

サラダやカルパッチョに散らすピンクペッパー(これはオーガニックではないみたい)や、煮込み料理やチャイに欠かせないクローブ、大好きなクミンシードも買ってみた。使うのが楽しみ!

 

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箱根その2 岡田美術館

友栄で鰻を食べたあとは、小涌谷の岡田美術館へ。

ふうじん

おかだ

http://www.okada-museum.com/

場所はユネッサンの隣あたり。行ってみたいと思いながら、2800円という入館料に何となく身構えてしまっていた。それにパチンコ会社の運営ということで、色眼鏡で見ている部分もあった…。

でも訪れたらそんな先入観は吹っ飛んだ! 何でこんなところに、こんなにいっぱい、こんなにすごいものが!! 5フロアからなる大変な規模だし、作品も粒ぞろいでどれも状態が良く、ものすごく満足感が高かった。というより、2時間ちょっとかかっても全部見切れなかった…最後の方はまさに走って観るはめに。

前半でゆっくり観賞したこともあるかもしれないけど、特に中国のやきものと青銅器のコレクションに大感激。

蟠螭文大鼎(ばんちもんだいてい)

錆びた銅が、青だけではなく緑やピンクなどさまざまな色になっていて、本当に美しかった。紀元前5世紀という時代に、こんな凝った細工の青銅器を作っていたなんて! 中国という国のバックグラウンドを感じて何だか怖くなった。

景徳鎮のやきものも、各時代ごとに相当な数の名品がそろっていて、時代ごとの技術の変遷もわかってとても興味深い。ちょうど数日前に、箱根の骨董品店の取材で、共産党政権下の政策や文化大革命で景徳鎮も衰退してしまった…というお話を伺ったばかりだったので、なおのこと感慨が大きかった。

あしゆ

足湯カフェ。行ってる時間なんてなかった。

みどり2

後で知ったけれど、広大な庭園もあるらしい。図録も買う時間がなかったよ…

日本の焼物も高麗・李朝の焼物もびっくりするような名品ぞろい。上階の日本美術も良いものがたくさんあったのに、じっくり観られなくて非常に残念。

入館料が高いせいか、空いているのも良かった。またゆっくり時間をとって訪れたい。

【追記】再度訪れたが、やっぱり見どころは1〜2階という結論に。3〜5階はそれに比べるとちょっと見劣りする。

箱根その1 うなぎ亭 友栄

仕事で箱根に行ったら、やっぱりものすごく人が少なかった。ならば、と7月の休日にプライベートで遊びに行くことに。みどり

結果的には、夏休み&連休で人は多かった。バスが渋滞で遅れたりもしたけど、箱根の人たちの嘆きを聞いたばかりだったので、良かった〜という気持ちに。

 

お目当てその1は、大好きな「うなぎ亭 友栄」。正確には箱根ではなく小田原のお店。

うなぎ

香ばしく焦げ目のついたうなぎ。口に運ぶと、中はふわふわ! ジューシーで、とろけるように柔らかい。ほかの魚や肉にはない独特の濃厚なうまみに、思わず目を細めてしまう。

絶滅危惧種のうなぎ。そんなに頻繁に食べられなくていい、年に1〜2回でいいから、こういう専門店のおいしいものが食べられればなあと思う。

きも きも白

「青うなぎの割きたての肝」もはずせない。いつもの「たれ」に加えて、「わさび」も食べてみた。肝はもちろんわさびそのものもおいしい。取っておいて、アテにするほか、鰻重にもつけた。でも次回は「たれ」だけでいいや。残ったタレだけでお酒が飲める。

日本酒も、数こそ多くはないけど面白いものがそろっている。新政のNo.6を初めて飲んで衝撃を受けたのも、3年前、このお店でだった。

ともえい

とにかく大人気のお店。半年ほど前にお店が新しくなったそうで、広くきれいになっていてびっくり! トイレの便器は豪華な有田焼だった。駐車場もたくさんできていたけどほぼいっぱい。12時前に行った時点で、既に「本日は品切れです」との案内が出ていた。

このお店は予約はできないけれどうなぎの取り置きはしてもらえる。これをしておかないと、訪れてもうなぎが食べられないはめになりかねない。今までのところ、前日の電話でも大丈夫。

受け付けをしてからの待ち時間は1時間以上! これもいつものことなので、最寄りの風祭駅前にある「鈴廣かまぼこの里」でビールなぞ飲みながらお店からのお電話を待つ。

 

鰻重のボリュームで、この日は一日中おなかいっぱいだった。満足しつつ、次の目的地へ。

自家製ジンジャーエール

ノンアルコールドリンク探求第2弾。ジンジャーエールを手づくりしてみた。

エール

(何の飲物かよくわからん写真。ミントでもあればきれいだったろうに…)

レシピは、ネットでいろいろ見た結果、辻調が監修してるなら間違いないでしょ!とNHKの「グレーテルのかまど」のレシピを参考にすることにした。くるりの岸田さん好みというのもいいではないの。

http://www.nhk.or.jp/kamado/recipe/50.html

しかしいろいろと間違えてかなりレシピからずれたものになってしまった…。

しょうが

まず買い物の時点で何も考えず新生姜を買ってしまった。気休めに土生姜も少し追加。

そして計量の際に、砂糖と蜂蜜の量を見間違えてしまい、最初に蜂蜜200gを加えてしまった!

慌てて蜂蜜を取り除こうとするも、生姜からかなり汁が出ていて、もはや何g減らしたかわからん状態に。

お菓子じゃないしまあいっか…蜂蜜オンリーの方がおいしいかもしれんし…と砂糖は使わずそのまま続行。蜂蜜を加えた生姜をフードプロセッサーで粉砕する。

前

スパイスもかなりいろいろ追加した。鷹の爪、シナモン、クローブのほかに、カルダモン、八角、ナツメグも。鷹の爪を使うのが意外だったけど、どのレシピを見ても入っていた。そういえばジンジャーエールってじんわり辛い。

後

入れ過ぎた蜂蜜を取り除く際に生姜汁も減らしてしまったからか、水分がとても少ない。コンフィチュールと銘打ってあるからこれでいいのかな。ともかく規定通りの時間火を入れて、冷ましてからレモン汁を加える。

できたてを炭酸水と氷で割ってみたら、甘すぎた!後口も苦い!と思ったのだけど、翌日、翌々日と味が落ち着いて、とても良い感じに。

スパイスをいろいろ加えたのは大正解だった。奥行きのある風味で、お酒なしでも満足できる味わい。レシピにもある通り、これで生姜焼きを作ったらおいしそう。

しかしもう一度同じものが作れるだろうか…。

横浜馬車道さんぽ

仕事のない晴れた週末はせっせとお出かけ。ある日曜は、馬車道のカフェへ。

歴史

馬車道のあたりは横浜の中でも好きな場所。これは神奈川県立歴史博物館。初めて見たときは、「パリの建物みたい!」と感激した。

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開けた視界が気持ちの良い本町五丁目の交差点。旧第一銀行横浜支店のクラシックな建築とランドマークタワーの対比がおもしろい。

外

旧第一銀行横浜支店は、1929年に建てられた建築。もとは向かい側にあったものを、平成6年に約1カ月かけて移動したのだという!「曳家工事」という工法だそう。

http://www.ur-net.go.jp/urbandesign/project/saisei3.html

おめあてはこの旧第一銀行横浜支店の中にあるカフェ。以前は「YCCカフェ」だったのだが、この6月末に運営者が変わって、「カフェ オムニバス」になったというので来てみた。

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訪れたときは、高橋士郎さんの「空気膜造形作品」を展示中だった。左側の青緑色のは「サンゴ」、奥は「結び目」。

「サンゴ」は閉じたり開いたり、くるくる回ったりする。知らなかったので突然動いたときはびっくりした!

あと_Fotor_Collage

「カフェ オムニバス」は世界のサンドイッチが名物だそう。今回は鯖サンドとカレーを注文。

ランプ_Fotor_Collage

以前の「YCCカフェ」に比べて、しっかりした食事ができるようになったのはうれしい。お酒も飲めるようになったし。ただ、ひと昔前のアメリカンポップスが大音量でかかっていたのだけど、あれはいつもなんだろうか。あの場に不似合いだと思うのだけど、何とかならんだろうか…

YCCカフェ時代に取材させて頂いたことがあり、下はそのとき自分で撮った写真。

IMG_8330

横浜市認定歴史的建造物に指定された建物なので、外に目立った看板が出せないということだった。そのせいかあまり混んでおらず、音楽もかかっていなくて、非日常感に浸れる良いカフェだった。

お店の雰囲気は、展示物のないときはまたこんな感じになるのかもしれない。市の指定を受けているなら改築はできないだろうし。

 

食後は馬車道十番館でお茶。

十番_Fotor_Collage

こちらはさすが日曜で混んでいた。お客さんの年齢層が高い。古い建物かと思っていたのだが、昭和42年に開港当時の様式を模して建てられたものだという。お店の前には「牛馬飲水槽」がある。

「レモンスカッシュアメリカ風」は、赤ワインとレモンスカッシュの2層。レモンとライムのスライスが1枚ずつ入っていて、彩りが美しい。味もサングリアみたいでおいしかった。

2階は英国風酒場らしいので、またそちらにも訪れてみたいな。

山本道子の店

仕事のついでに、以前から気になっていた「山本道子の店」へ行ってみた。

クッキー

「山本道子の店」は、東京の洋菓子店「村上開新堂」と同じ敷地にある姉妹店。

ずっと以前に誰かのエッセイで、「村上開新堂は個人商店ながらロッキード事件の裁判で田中角栄側の不利となる証言を堂々と行った」というようなくだりを読んだことがあった。それを読んだ当時は京都の村上開新堂しか知らなかったので「なぜ京都のお店が?」と思ったのだが、後で調べてみて、東京にも村上開新堂というお店があり、裁判で証言したのはそのお店の方だということがわかった。

東京の村上開新堂は紹介がないと購入できないが、5代目の方が出されたという「山本道子の店」は一見さんでも購入できる。

まずは初めてだし、と有名なマーブルクッキーの缶入りを購入。

缶

ピンクの缶。無地なのがいい。

なかみ

缶を開けると、2色のマーブルクッキーがぎっしり詰まっている。

「味のバランス上、大理石模様より均質に種を混ぜた模様になっています」とある。特にチョコレートの模様がすてき。

食感はややハードで、薄めだけどぽりぽりとした歯ごたえがある。それぞれ香りが良い。

京都の村上開新堂のクッキーは素朴で、お店の雰囲気込みで好きなのだけれど、同じ店名でもこちらとはまったくタイプが異なる。違うお店だから当然か。

 

もう1品購入したのは「プラムの赤ワイン煮」。雑誌か何かで見て、食べてみたかったもの。

びん

「フランス産赤ぶどう酒をたっぷり使って煮上げました」 とある。

1996年のボルドーの安ワインのおつまみにしたら見事に合わなくて、ワインが鉄さびの味しかしなくなってしまった。古酒に合わせたのが間違い。イタリアの甘口ワイン(ヴィンサント)とはとってもよく合った。

ヨーグルトに合わせるのがおすすめと書いてあったので、ぜひ実践してみようと思う。

プラム

お菓子の価格は思ったほど高くないし、特に予約せずとも買えそうだった。また違うお菓子も買ってみよう!

 

ルーシー・リー展

長く続いた雨がようやく上がった週末。千葉市美術館へ「ルーシー・リー展」を観に行った。

http://lucie-rie.exhn.jp/

本

前回の展覧会は2011年。京都にいたときだったので大阪の東洋陶磁美術館へ出かけたのだけど、それはもう、ものすごく混んでいた。

今回は関東だしさらに混んでいるかも…と警戒していたのだけど、とっても空いていて、ゆっくりゆっくり観られた! 始まって間もないからかしら。

展覧会ポスターにもなっているピンクの鉢も、夕景を閉じ込めたようなスパイラル模様の花器も、淡い水色のラインが入った鉢も、どれも本当にすてきだった。「どれがほしいかな」「何を盛ろうかな」などと妄想しながら観賞。

上映されていたドキュメンタリーもとても興味深かった。掻き落としの模様をフリーハンドで入れる様子や、2色の土を練り合わせてスパイラル文にする様子、2つのパーツをつなぎ合わせる方法…。解説を読んでもよくわからなかったのだが、映像だとたちどころに理解できた。何より、当時80歳を過ぎていたルーシー・リーのチャーミングなこと!

ファイル

展覧会グッズはあまり良いものがなかったのだけど、せっかく遠くまで出かけたからと買ってしまった…。クリアファイルと、ピンク線文鉢をクローズアップしたマグネットを入手。うーむ。

千葉市美術館の建物もクラシカルで良かった。旧川崎銀行千葉支店を改修したものだそう。

併設のレストランには寄らず。歩いていると、近くに「マダム・ボンボニエール」というケーキショップを発見。カフェスペースでおいしいサンドイッチと香り高いコーヒーを味わえた。おすすめです。