Monthly Archives: April 2015

桂離宮 その2

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これが「笑意軒」。茅葺きの田舎風の茶室。船遊びしながら来られるように、船着き場がある!

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笑意軒では、奥に見える農地の田植えから稲刈りの情景を楽しんだという。

現在も宅地開発などがされないように、奥の農地も宮内庁が買い上げている。(すごい!!)

襖の引き手は船の櫂の形。

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うまく撮れなかったのだけれど、窓下の壁も素敵。ビロードの市松模様を金箔が切り裂く前衛的な意匠。でも建造当時は全部市松模様だったらしい。

右写真は「次の間」の襖。雲海をモチーフにした模様。

 

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満月を象った丸窓は、格子やつるの組み合わせをそれぞれ変えて作り、1年の6季を表しているという。

田園風景を切り取った窓がとにかく美しく、いつまでも眺めていられそうだった。

緑がみずみずしい季節にまた訪れたい。

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御殿の横でお庭の手入れをされていた。昔風の大原女のような出で立ちも良い。

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書院御殿。右側に「月見台」が見切れています…

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「月波楼」。写真が上手に撮れなかったけれど、秋の山と池の眺めを、あたかも船から眺めた情景に見えるよう工夫して作られている。秋草の唐紙も美しい。

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船に見立てた茶室で、船底天井という化粧屋根裏が全体を覆っている。

1本の曲木(中央右)で支えているかのように見せてその軽やかさを表現しているが、曲木はあってもなくても変わらないらしい。

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「御輿寄(おこしよせ)」前庭の畳石は小堀遠州好みの「真の飛石」と呼ばれている。

素晴らしいコンポジション。

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この土塀で参観もそろそろ終わり。あっという間の1時間だった。

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外へ出たところ。表門に続く「穂垣」。監視カメラが…

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川沿いの道路に出ると、桂離宮独特の「桂垣」が続いている。芯になる垣に、竹の葉を生きたままかぶせて折り曲げて編んだもの。

参観後は中村軒で麦代餅(むぎてもち)をいただいて帰りました。

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桂離宮 その1

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ずっと眺めていたい、一枚の絵のような光景。

これは桂離宮の茶室「笑意軒」。

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京都に住んでいたころから、ずっと行ってみたかった「桂離宮」。

Katsura Rikyu

参観には事前に許可が必要なので、一時期毎月のようにオンラインで参観申し込みをしていたのだけれど、毎回はずれるので、いつの間にか諦めてしまっていた。

今回調べたネット情報によると、オンラインでの当選は宝くじなみなのだとか。どうりで…

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今回は、思い立ったときにはもう往復はがきの申し込み締め切りの1カ月前を切っていたので、

前日にダメもとで御所の事務所へ申し込みに行ってみた。

そしたら、「明日はどの時間も空いてますよ」とあっさりOKに。

シーズンオフ(2月)の平日というのも良かったみたい。やはり4月、11月は混むらしい。

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池ごしに御殿を望む。

これほどの豪華な施設なのに、参観無料というのにびっくり。

参観は1回1時間で、9:00から15:30まで計6回。一度の人数が意外に多くて、20〜30人くらい。

受け付けをすませたら、広い待ち合いスペースで、現在は使われていない工芸品の展示や解説ビデオを見ながら、時間が来るのを待つ。

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内側から「表門」を見たところ。

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これが表門の外側。桂離宮の正門。特別の場合以外は開けられないのだそう。

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桂離宮は月を観るための山荘なので、こうした小さい灯籠が庭のそこここに配してあるのだという。

確か25カ所くらいあるとか。夜、灯籠に灯りが点いているときは、また趣が異なるんだろうな…

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これは「州浜」。天橋立に見立てて作られた。

参観にはガイドさんが拡声器で解説しながら一緒に回ってくださる。

単独で勝手に見て回ったり、順路を元に戻ったりはできない。これだけ手がかかってたらそれも納得。

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無駄なものが一切なく、どこを切り取っても絵になる空間。

苔も見事だし、1枚の落ち葉もない。

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市松模様の襖が有名な「松琴亭」。色も意匠も本当にモダン。

でも日光にさらされて、少し退色しているのだそうな。

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冬向きの茶室で、寒さをしのぐための「石炉」がある。

杉のへぎ板で編まれたという網代が見事で、じーっと見入る。

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松琴亭からお庭を望む。ここで冬の月を観ていたという。

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この橋!!

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小高い丘の上にある「賞花亭」。峠の茶屋風の茶室。ここからの西山の眺めが見事。

峠の茶屋を宮家が模して作る…スノッブ…

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賞花亭を降りたところにある「園林堂(おんりんどう)」。桂宮家代々のご位牌などが祀ってあったそう。

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飛び石の配置がまたモダン。かわいい…

 

次が「笑意軒」。個人的にはここが一番感動したので、つづく。

 

 

和ごころ泉

何度か訪れているけれど、いつも間違いなくおいしい。器も豪華。

カウンターはなく個室だけで、四条烏丸近くとアクセスも良いので、

たくさんおしゃべりしたい会食にぴったり。

IMG_9439八寸

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蒸し物と焼物(鰆)。

毎回強くお勧めして下さるので、ぜひ鮎をいただきに訪れたいな。

ホテルオークラ東京

ロビー縦

今年の8月いっぱいで本館が建て替えになるとのことなので、友人と宿泊してきた。

Hotel Okura TOKYO

ロビー

オークラの象徴的存在のロビー。初めて訪れたときは、その静謐な雰囲気に圧倒された。

いつまで見ていても飽きない美しい空間。

ロビー桜

花模様は富本憲吉の壷の「四弁花紋」の意匠を西陣織で表現したものだという。

このときは吉野桜が生けられていた。

あかり横

「オークラ・ランターン」というこの照明がホテル内の随所に。

水晶の結晶を磨いた古墳時代の装飾「切子玉」をモチーフにしたものだそう。

2階ロビー

ロビーの設計は谷口吉郎。中2階があるのがまた良い。

明るすぎず奥まった空間で、より落ち着ける。

ロビー2階

食事のあと、真夜中に訪れてみた。

ランタンも消灯され、誰もいないロビーはひっそりとしていて、別世界のよう。

 

そういえば、食事をした中国料理「スターライト」もなくなってしまうそうな。

中国料理のレストランは1つになるらしい。

カジュアルで、おいしくて、サービスも素晴らしいお店なのにな…

廊下

本館客室フロアの廊下。絨毯の模様がモダン。

オークラ部屋

部屋は普通。昔ながらの浴衣。

新館ロビー

これは新館のロビー。同じく谷口吉郎設計で、壁画は棟方志功。

新館も素敵だけど、本館の雰囲気にはやはり及ばない。

 

翌朝は予約しておいた「オーキッドルーム」へ。

フレンチトースト

有名な「フレンチトースト」。ふわふわ、とろけるような食感。

常連さんらしい上品な年配のご夫婦や、1人でフレンチトーストを食べに来ているおしゃれ男子など、お客さんを観察するのも楽しかった。

笹

朝のロビーは障子越しに柔らかい光が差し込んで、また趣が変わって素敵だった。

障子に透ける竹の葉が墨絵のよう。

 

そういえば今回せっかくオーキッド・バーにも行ったのに、酔っぱらってて、名物のマティーニを飲むのを忘れてた。

8月までにまた訪れたい。